ナントカと人(β)



建て、建つんだ、城 第三回 小諸城


前回、ちょっぴり熱の入ったコラムを展開させていただきました、ジョニーでおまんま。
実はこのコラムではなるたけ分かりやすく、明確に、お城の魅力とかナントカをお伝えしていきたいと思っています。

まぁ、ちょっと、前回は熱が入って色々分からないこともあったかもしれませんが、
どうか皆様、ずずいずいと、今後ともよろしくお願いいたします。




さてさて、今回ご紹介するのは、同じく長野県にございます、
小諸城でございます。


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小諸、というのは長野県の東のほうにありまして、
蕎麦で有名なところなんですな。

いいですよー、小諸の蕎麦
地元の蕎麦焼酎なんかと蕎麦味噌でまずは腹ごしらえをして、
ほろっとしたところで信州のいい香りのする蕎麦をペロッと食っちゃったりすると、
これはもう、いい心持になること間違いナッシングエルスですわ。


そんな素敵な小諸の町。
そこにひっそりとあるのが、懐古園、つまり小諸のお城なんでございますよ。




まず、大雑把すぎるほど大雑把に、大胆すぎるほど大胆に、小諸城の特徴を挙げますね。

  1. 穴城、とよばれるように、小諸市より低いところに城がある。
  2. 本丸は「人は石垣」と言った武田信玄がNHKドラマ「風林火山」でも有名な山本勘助に作らせてた城。
  3. 三の門は江戸時代初期から現存する。徳川十六代将軍家達の筆で「懐古園」とある。



まぁざっとこんな感じですわ。
みなさんはまず、ざっと小諸についたら風呂でも浴びて、さっぱりしてから蕎麦でも食って、ちょっと冷でも煽ってからぷらーっと出かけてみてください。

街より低いところにある城。これは珍しいですよ。
だって城は、文字通り護身最後の砦。低いところにあるってことは、それだけでリスキーですよね。


ただ、このお城は千曲川や浅間山の火山灰で出来た崖っぷちに立っているせいか、
これで十分戦略の拠点として計算できたわけです。
そこは戦国最強の先頭集団を纏め上げた、武田信玄の命で建てられたお城なんですから。間違いないこと魂の叫びですよ。


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また、この武田信玄、さまざまな名言を残されておりますけれども、ここで紹介したいのはずばりこの一言。


「人は城 人は石垣 人は堀 情けは味方 仇は敵なり」


つまりは、やっぱり何事も人間が一番大事だよ、と。
マキャベリストとして名高い武田信玄、やはり人の質を最重要視したわけです。

その、武田信玄が山本勘助に命じて作らせたのがこの小諸の城、というわけです。確実な証拠はないらしいですけどw


まあこの前あたくし、訪ねてまいりましたら、町をあげて山本勘助を応援しておりましたな。
大河ドラマ、ヤマカンで町興し、みたいな。
武田信玄がNHKドラマやってたころには、信玄で町興しをなさっていたんでしょうかしらねぇ。



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何はともあれ、この小諸の城、蕎麦や温泉、町並みとあいまって、なかなかオツな場所です。
また、島崎藤村の赴任した小諸義塾があったり、高濱虚子が疎開してきた場所だったりと、文学的な香りもする街だったりもするんですなぁ。
それぞれ、記念館もございますし。

あ、あと寅さんこと渥美清さんの記念館なんぞもございました。


ふふふ。
なかなかに文化的な街、小諸。

そこのお城は今でも、街より低い位置で街を上目遣いで守っているわけですな。
萌え〜。



・・・・それでは、ここらで。
お後がよろしいようで。

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